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「アジケ」という名前に込めた思い


※この記事は社内の情報共有ツールに書いたことを社外用に編集しています。

なぜこの話を書くか

会社というのは生き物みたいなものです。

ある時期に目指していたものが、時間が経ったり、メンバーが変わったりすることで、目指すものが変わったりすることもあります。

それがミッション・ビジョンということもあったりするのでやっかいですよね。

じゃあ、ずっと変わらないものにしようということで、「誠実、明るくをモットーに。」とか「インターネットで世界を幸せにする」という誰でもいつでも言えるようなものになりそうになるから困ります。

ただ、社名が変わることはあまりないのではないでしょうか。

そして、私の話になるとこのアジケという社名にこめた想いを新しく入ってきてくれたメンバーと共有できていないこともあるので、やはり原点みたいなものはまとめておきたいなと思って書いている次第です。

なので、今日はもうポエムです。ポエム。許してください。

アジケがいまやっていること


いまの時代の世相に大きく影響を受けているんだと思いますが、今の我々はもともと得意としてきたWEBサイトやアプリを「つくる」というところから「ユーザーのことを考えてつくる」というスキルが得意な集団になりつつあると思います。

社会に貢献するという大それたことを口にするのは少し憚られますが、私が信頼する仲間たちと、この世でもっとも大切なリソースである時間を何に費やしていくのかと考えると、やはり多少なりとも世間の誰かにとって役に立つものをデザインしている集団でありたいです。

ミッションを設定するために原点から考える

スタッフの皆さんには「アジケ」という名前の由来を面接の時や入社してから伝えたことがあると思います。

ただ、その深層というか奥にある意味まで伝えた人はほとんどいないかと思います。

なぜなら、先日、入社して10年、取締役になってもらった神田さんと話していた時でさえ「その話は聞いたことがなかった」と言ってました。

「伝える」ことも大事な仕事をしているのに、自分の中の大事なことが身近な人にさえ伝わっていなかったですね。

今日はそのときの話を書きます。

「味気ない」から「ない」をひいて「味気あるものをつくる」という説明

この話は私とアジケという会社の名前について話をしたことがあれば、聞いたことがあると思います。

短いし、わかりやすいから、私も多用してます。

そして、もう少し詳しく聞きたいと言ってくださった人には「私は池波正太郎の話が好きで、とある小説の中に”味気ない”という言葉があってそこから引用しました」と伝えております。

そして、その奥に秘められた文意まではあまり伝えたことはないかもしれません。

「味気ない世の中になっていく」という言葉に対する強烈なアンチテーゼ

先ほども書きましたが私は池波正太郎の小説が好きです。

知らない人がいるかもしれないので、少しだけ説明しておくと時代小説作家で、「鬼平犯科帳」や「必殺仕事人シリーズ」の原作(というか元ネタ)をつくった人です。

内容をあまり知らない人だと、勧善懲悪的に、善人が悪人を懲らしめるみたいな話かなと思われそうですが、そうではありません。

つまり水戸黄門的な話ではありません。(この例えも古いのかな?)

鬼平犯科帳の主役、長谷川平蔵の名言で「人はいいことをしながら悪いことをして、悪いことをしながらまたいいことをする」とあります。

池波さんの作品はどれも善悪二元論で語るのではなく、人間の普遍的な営みをテーマにいろんな話が描かれているのが特徴かと思います。

好きな小説はいっぱいあるのですが、とあるエッセイの中に「最近の若者はマナーがなってない」的な話がありました。

SNS全盛の昨今だと老害と言われる部類の話だと思います。

10年前の当時20代だった大ファンの私でさえ違和感を覚えた記憶があります。

続けて「だから、味気ない世の中になっていくんだろうなぁ」と書かれてありました。

ファンではありましたが、なぜかこの一文にずっと引っかかっていたのを覚えています。

そして「池波さん、それは絶対にない。いつの時代も若者が次の時代をつくるんだ」という強い反骨心を覚えました。

アジケという言葉に込めた思い。

先ほど、池波正太郎のファンだから”アジケ”という言葉を作ったと書きました。

が、実は大好きな想いと同居した反骨心からアジケという言葉を引用していたのです。

そして、逆の意味である「味気のある世の中」にしたいというのは自分の世界観にピッタリの言葉でした。

合理性や効率性も大事だけど、人間が感動する手触りであったり感情を受け止められるゆらぎのような感覚がとても大事だと。

情報の非対称性を埋めるためにITを活用するというのも、もちろん好きですが、それだけだとやはり味気ある世の中にはならない。

人の感情が動き、行動をして豊かになっていく。

無駄を排除するわけではないが、意味や意義のある活動をすることで自分やその周りの人、またその活動から生まれたものを享受する人たちが豊かになっていく。

味気ある世の中をつくることで世界の一端を担っていきたいと思ったのです。

まとめ

今の社会情勢をみると、出生率の低下、労働人口減少、過疎化など未来予測を見ても人口減による社会的な課題というのは今後、指数関数的に膨れ上がるだろうと思っております。

そんななかでも解決すべき課題を見つけ、相手やユーザーの状況を見て何が本当に幸せなんだろう?と考えてつくれる人やサービスを増やし、味気ある世の中を作っていく。

そんな会社として、存在したいと思っています。

最後に私が好きなアフリカのことわざがあります。

早く行きたければ一人でいけ。
遠くに行きたければみんなで行け。

味気ある社会をチームでデザインしていきましょう。

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こんなことを社内のみんなに周知したのでこのブログにも書いておきます。

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梅本 周作 / ajike

UXデザイン会社ajike/アジケのCEO。USEN MediaのCXOも兼任。 味気ある仕事をしたいと思っています/デザイン組織づくり/二地域居住/レゲエ好き/たまにがんばります😐https://ajike.co.jp/
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